2018年08月29日 13:23

福島県二本松市の菊の花「千輪咲」が、シンガポールの植物園「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」に試験展示されることが決定した。
同市ではかねてより、一本の茎から数百、数千の菊花を咲かせる「多輪咲」などの高い技術による「魅せる菊」づくりを続けてきた。しかし、園芸作品として魅せるだけではなく、現代の多様なシーンや空間の彩りに菊を活用して欲しいという想いから、2016年に二本松の菊の魅力向上を目指す「菊のまち二本松ブランディングプロジェクト」を設立。
この度、プロジェクトの趣旨が理解され、シンガポールの象徴である「ガーデンズ・バイ・ザ・ベイ」のフラワードームエリアにて、2018年9月中旬より見頃が終わるまでの約一ヵ月程度、「千輪咲」が試験展示されることとなった。「千輪咲」は、一本の茎から枝分かれを繰り返させて千もの花を咲かせるという独特な技術により作られる菊の花で、二本松市でも栽培できる職人は数人だという。二本松市から海外への輸送・展示は初めての試みとなる。