2018年04月19日 15:47

日立オートモティブシステムズは、鉄道総合技術研究所と共同開発した、鉄道車両用上下制振制御システムについて、日本機械学会より2017年度日本機械学会賞(技術)を受賞した。
日本機械学会賞は、「日本の機械工学・工業の発展を奨励する」ことを目的として1958年に日本機械学会により設けられ、毎年、優秀な論文や技術に対し授与されるもの。
今回、受賞した鉄道車両用上下制振制御システムは、車体支持装置と並列に、減衰力を制御する機能を持つ上下方向の油圧ダンパーを取り付け、振動を計測する加速度センサーの信号をもとに、車体の振動を打ち消すようにダンパーの力を制御。上下振動を低減し、乗り心地を向上するもの。本システムの技術の独創性・新規性、制振性能、実用性・導入実績、および経済的・社会的貢献が評価され、今回の受賞に至った。
この鉄道車両用上下制振制御システムは、「ななつ星in九州」、「TRAIN SUITE 四季島、「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」に搭載され、乗り心地向上に貢献している。