2018年01月17日 16:16

千葉大学大学院理学研究院の高橋佑磨特任助教を中心とする研究グループは、東北大学と高知大学との共同研究で、個性の多様さが集団の生産性や持続性に与える影響を検証。ショウジョウバエにおける集団内の行動の個性の多様さが、集団の生産性や安定性を高めることを発見した。

モデル生物のキイロショウジョウバエには、遺伝子に支配された2つの個性(おっとり型、せかせか型)が共存することが知られている。餌をめぐる競争において少数派(マイノリティー)のタイプが有利になることの知られている環境とそうでない環境を実験的に作り出して2つの個性を単独、あるいは混合して飼育して生産性(生存率や集団全体の重量)を比較したところ、少数派が有利になれる環境に限り、個性に多様性のある集団の生産性が多様性のない集団より高くなった。

また、多様性のある集団ほど、環境条件を変えても安定して高い生産性を保つこともわかった。詳細な解説はこちら