2017年02月23日 13:39

「秘島図鑑」著者による、最新刊。本邦初の「海×無人駅」ガイドブックが発売になる。

海駅(海の見える無人駅)と聞いただけで、なんだかワクワクしてくるのはなぜだろうか。旅情を感じるから、癒されるから、懐かしいから。誰もいないホームに降り立って、ぼんやり海を眺める。レトロな駅舎やベンチを愛でる。駅前の浜辺に下りて、波と戯れる。もう、それだけで「自分の感覚」を取り戻せたような、幸せな気持ちになる。

本書では、そんな極上の海駅を丹念に紹介していく(北海道から九州までの30)。そして、さらに「その先の旅」にも誘う。本書は「絶景の中にある歴史や営み」「今日的問題」に分け入っていく、ルポルタージュでもある。地理・歴史・環境・民俗といった、社会的な好奇心をも充分に満たしてくれる、軽そうで深い一冊だ。

海駅図鑑 海の見える無人駅」は本体1600(税別)