2016年12月22日 11:38

今年が没後100年となる文豪・夏目漱石の人間型ロボット「漱石アンドロイド」が12月21日、かつて漱石が勤めた朝日新聞社の東京本社に100年ぶりに「出社」した。「後輩」となる社員に向けて講演をしたほか、1日限定の社員として社員証を授与された。
社内のホールに集まった社員に、漱石アンドロイドは「100年待っていて頂いて、ありがとうございます。100年も経っているのだと、今、感慨にふけっているところです」とあいさつ。生前行った講演「私の個人主義」の一部を披露し大きな拍手を受けた。
漱石アンドロイドは、学校法人二松学舎がアンドロイド研究の第一人者である大阪大学の石黒浩教授の監修を受けて製作し、12月8日に公開した。姿は旧千円札に描かれた45歳の頃をモデルにしており、顔は朝日新聞社が所有する漱石のデスマスクをもとに作られた。2017年1月27日19時から、石黒教授を招いて二松学舎大学九段キャンパス1号館で行われるトークセッション「未来メディアカフェ」にも登場予定だ。