2015年11月17日 10:31

自動車用安全システムを提供する専門メーカー、タカタと、子会社のタカタサービスは、このたびIHIが製造した津波救命艇専用のシートベルトをIHIと共同開発した。タカタとして船舶用4点式シートベルトの開発は、これが初となる。

津波救命艇は津波襲来時に浮遊して安全に避難するためのもの。IHIでは2013年に日本で初めて津波救命艇の原型承認を取得したが、このほど安全性や避難生活を高い次元で追及したモデルチェンジ型を開発した。タカタがIHIと共同で開発した専用シートベルトは、装着が容易で体全体をホールドできる形状になっている。衝突模擬試験を実施して、シートベルトと座席、ヘッドレストの総合的な機能と安全性を検証してきた。

今後もタカタでは津波救命艇専用シートベルトの開発等を通し、あらゆる安全分野において貢献できるよう取り組んでいくとしている。