2015年11月11日 13:43

2014年11月より刊行をスタートした「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集(全30巻)」(河出書房新社刊)。今月ついに、第I期12巻が完結する。

第1巻目となる編者・池澤さん自身による新訳「古事記」は、発売開始から新聞各紙で取り上げられ、古典としては異例の5.5万部を突破。また、いまをときめく豪華作家陣が古典を新訳する全集の刊行は半世紀ぶりということもあり多くの読者の関心を集め、全巻定期予約は4,000件を超え、シリーズ累計22万部を突破した。なかでも本年9月に刊行した第8巻「日本霊異記/今昔物語/宇治拾遺物語/発心集」は、誰もが知っている「こぶとり爺さん」「舌切り雀」等の原話となった説話105篇を収録。町田康さんが新訳した「宇治拾遺物語」の一部は、ネット上で無料公開されるやいなやアクセスが殺到し、大反響を呼んだ。

完結を記念して12月10日にはトークイベントを開催する。出演は池澤さんのほか、島田雅彦さんら。詳しくはこちら