2015年10月23日 08:47

YKK APは、工場のエネルギー消費量や職場環境(快適性)をリアルタイムに「見える化」する独自のシステムを黒部荻生製造所に導入し、夏期(6~8月)の生産重量あたりの空調エネルギーを、導入前に比べ17%削減したと発表した。

同社の黒部荻生製造所では2013年6月から、「見える化」を図る独自のシステムを生産工場(1棟)に導入。窓を開けて工場内に風の流れを作り、空調設備の運転を減らしてエネルギー消費を抑制する取り組みを開始した。2014年度末までに全ての生産工場(4棟)に導入し、2015年度から本格運用を行った。

独自の「見える化」システムは、風向・風速・温度・湿度などの数値を元にした快適性と、消費電力レベルをリアルタイムで表示するため、窓の開閉や空調設備を稼動させるタイミングを適切に判断することにより、空調設備の運転時間を削減。空調エネルギーの削減につながったとしている。