日本が世界に誇る「知のフロントランナー」を講師に迎えて、未来を生き抜く智恵を探るプログラム「未来授業」では、8月には芥川賞作家・羽田圭介さんを迎える。

第153回芥川賞を受賞した「スクラップ・アンド・ビルド」（文藝春秋）は、「早く死にたい」という要介護の祖父と、その願いを叶えようとする失業中の孫との奇妙な攻防戦を描いた作品。「最近は色んな論調が二極化しているが、リアルなものは対立じゃないところにあるんじゃないか。主人公の延長線上に祖父がいる、そのことをずっと意識して書いていた」と語る羽田さん。社会問題を内包した作品が多いが、意外にも普段の生活では新聞もテレビもネットも見ないという。

芥川賞受賞の率直な感想、作品に込めた想い、さらに恋愛・結婚観まで、同世代の若者たちに向けて29歳のリアルな思いを語る。放送は、8月24日～27日19時52分から。さらに総集編は8月30日6時30分から。