2015年07月01日 17:44

ユニセフとWHOは、安全な飲み水へのアクセスが増加したことで得られるはずの子どもたちの健康や生存率の改善が、トイレの普及の停滞によって脅かされる恐れがあると、報告書の中で指摘した。
共同監査プログラムの年次報告書「衛生施設と飲料水の前進:2015ミレニアム開発目標達成度評価」によれば、世界の3人にひとり、24億人の人々が未だトイレを利用することができていない。そのうち9億4,600万人は習慣的に屋外排泄をしていると報告している。
「すべての人がトイレを利用できるようになるまで、良質な水の供給も進まない。多くの命が、水に起因する病気で失われてしまう」とWHO公衆衛生・環境・健康の社会的決定要因局の局長は語る。
世界では1億6,100万人の子どもが、屋外排泄の習慣を起因とする発育阻害、あるいは慢性的な栄養不良に陥り、取り返しのつかない身体的・認知的損傷を受けているという。