2015年06月04日 11:00

相続専門の税理士法人レガシィは、今年3月から5月の当社への相続税申告の相談件数について公表した。これによると、昨年同期間の相談件数に比べ1.7倍増となっていることが分かった。

さらに興味深いのがこの相談件数の内訳だ。通常、相続の相談は、葬儀・四十九日の法要などが執り行われたあとになるのが一般的。ところが、3月から5月を見てみると、60日以下で相談に来た人のの割合は54.4%。昨年同期間の43.3%と比べ約11%も増えている。

今回の改正により新たに相続税がかかる人が、心配で早目に相談に来ているようで、相続税改正への関心の高さが伺える。逆に、改正前から相続税がかかっていた人についての動きはそれほど変わっていなかった。

注目されてきた2015年(平成27年)の相続税改正だが、世間への影響は相続税申告の相談件数にも表れているようだ。