2015年01月16日 15:22

生駒市高山は、国内生産の90%以上を占める茶筌の里。その茶筌をはじめとする竹製品を作るため、冬になると軒先や田んぼに竹が干される。1束30~50本の竹が使われ、円錐状に並べられている。生駒の冬の風物詩である竹の寒干しが今年も始まった。

傘を広げたように組み合わせた淡竹は、1月~3月のやわらかい日差しと冷たい風の中で、固く身がしまったつやのある白い竹になる。干した後は倉庫で1年ほど寝かせ、完全に水分を無くしてカビがはえないようにしてから、製品が作られる。

今年も生駒市高山町の田んぼや軒先で、少しずつ寒干しが見られるようになってきた。この時期の寒干しは竹の青々とした表情を楽しむことができる。

なお、竹をテーマに茶筌や茶道具・編み針などを展示し、生駒の伝統産業について楽しく学ぶことができる施設「高山竹林園」でも寒干しを行う予定である。d6886-10-512801-2