2020年12月09日 12:08

スギノマシンは、水を高圧で噴射し、自動車などの金属部品の洗浄を行う高圧水部品洗浄機「JCCシリーズ」の新商品として、「JCC-Module(ジェイシーシーモジュール)」を開発した。

近年、自動車の高機能化やEV化の流れに伴い、部品清浄度の要求は年々高まっており、部品洗浄機にはより高い洗浄能力と信頼性が求められている。また、自動車などの量産部品では、部品1個の洗浄にかけられる時間がわずか30秒以内というケースが珍しくなく、そのような工程は自動化無しでは成立しない。これらの背景から、高度な洗浄能力を持ちながらも、サイクルタイム短縮と自動化の要望に応えることができ、かつ省スペースで低価格な装置を目指して、本商品の開発に至った。

「JCC-Module」は、水を高圧で噴射しあらゆる部品を洗浄する、高圧水部品洗浄機のベストセラー「JCC」の新シリーズ。各モジュールはすべて幅600mmで、高圧洗浄、低圧洗浄、乾燥といった機能別のモジュールを自由に組み合わせることができる。また、専用の搬送ローダモジュールを用いることで、全自動洗浄装置が完成する。

モジュール方式を採用したことにより、標準仕様のモジュールを組み合わせるだけで洗浄ラインを構築できるため、専用設計が不要となり、ユーザーに適正価格で信頼性の高い洗浄システムを提供できる。また、各モジュールはそれぞれ独立したCNC制御装置を搭載しており、モジュールの追加やプログラムの変更で、生産計画の変更に柔軟に対応できる。

販売開始時期は2021年4月から順次。

スギノマシン