2023年10月06日 20:10

アステナグループのAMトレーディングは、会社所在地の奥能登に飛来する国の特別天然記念物トキをイメージした新たな日本酒「桃花鳥(とうかちょう)」を10月7日から発売する。

能登半島には古来よりトキが生息していたとされ、1970(昭和45)年には本州最後の野生トキ「能里(のり)」が能登北部の海岸で保護された。その後、野生種としては絶滅してしまったが、近年珠洲市では対岸の佐渡で放鳥されたトキがたびたび飛来し、地域のシンボル的存在だ。多数の飛来実績から生息適地と認められ、環境省による放鳥候補地にも選ばれた。

AMトレーディングでは豊かな里山里海に抱かれた能登の魅力を発信すべく、8月より地域産品の掘り起こしと販売に励んできた。トキの餌場にもなる珠洲市の圃場は、農家の高齢化とともに作付面積が減少している。また、餌となるドジョウなどの生き物に対する農薬の影響なども懸念されている。本商品は、自然にやさしい農法による商品価値向上を新たな目標に掲げ、地域活性化とともに末永くトキの舞う空が続くことを願うものとなる。

市内産の酒米を、地元で100年以上の歴史を持つ酒蔵で丁寧に醸した。栽培にあたっては農薬を使わない自然にやさしい農法を取り入れ、圃場を撹拌することで雑草を発生しにくくする「アイガモロボ」も活用している。仕事後のお楽しみから特別な日のお祝いまで、様々な場でおいしく飲める酒に仕上がった。

純米大吟醸桃花鳥は、10月7日から発売。販売先は楽天市場amazon