2023年10月03日 09:04

ERISAは、島根大学医学部とアバンテックとの共同研究により開発した、薬理学VRソリューション「BMP-VR(Basic Medicine Practice – Virtual Reality)」を、10月2日に発売開始する。

医学部、歯学部、薬学部などで薬理学実習などの動物実習を行う際、実験動物の購入・飼育・取扱いに多額のコストがかかることや、実習を指導できる教官や実習機器購入資金が不足していること、といった課題が顕在化している。これに加えて動物愛護の観点からも、国際的に動物を使用した実験が厳しく制限されている。これらの状況を鑑み、島根大学医学部薬理学講座の和田孝一郎教授監修のもと、本製品が開発された。

本製品は、実験用マウスに各種の薬物を投与したり、処置を行ったりする際の動物の反応を、VRコンテンツで表現することにより、薬理学実習を動物を使うことなく体験できるシステム。専用ソフトウェアがインストールされたVRゴーグル(Meta Quest)を装着し、学生自らがその場にいるかのような空間を体験しながら、仮想空間上で実験用マウスに薬剤投与や処置を行う。

ERISAが販売を担当し、年間契約のサブスクリプションサービスで提供。利用者は料金に含まれるコンテンツとサービスを契約期間内利用できる。導入を検討している人にはデモ機の無料貸し出しを行い、実際の機器を手に取って試してもらうことが出来る。

「BMP-VR」は、10月2日発売開始。