2023年09月28日 12:23

京都市産業技術研究所では、京都の伝統産業の技術後継者の育成と支援を行っている。この度、京都伝統産業ミュージアムにて、10月28日から、漆を使って新たなものづくりに挑戦する若手職人・作家が各々の感性を発揮して生み出す作品と、その背景にある「漆」の世界を伝える展覧会を開催する。「漆Lab.~感性とサイエンスが繋ぐものづくり~」では、京都市産技研が運営する「京もの担い手プラットフォーム」の漆工分野6名の若手職人・作家を中心に、「漆」の多様な世界を紹介する。

「漆」は、樹液を原料とする天然の塗料で、日本では古来より、身近な生活から美術の領域まで私たちの暮らしに深く根ざしてきた。漆には、現在の科学でもまだ解明できていない部分がある。京都市産技研での漆に関する研究成果も併せて紹介。漆の多様な世界をバックグラウンドとして、従来にはなかった新しい漆の可能性の追求と、若手職人・作家が現代の漆工の新しいかたちに挑戦する取組を紹介する。

また会期中、京都伝統産業ミュージアムショップでは、伝統産業の担い手たちの作品を販売。展覧会で紹介する若手職人・作家の作品も販売するので、展覧会で京漆器の魅力を再発見した後、渾身の作品を手に取って見ることができる。さらに10月28日~2024年3月31日までの期間、「MOCAD ONLINE SHOP」でも商品を販売する。詳しくはこちら