2025年10月23日 15:47

Collection Bankは、文化資産の保全・活用を目的とした自治体連携第一号案件として、岡山県新庄村と連携。同村が保有する歴史的建造物「木代邸(きしろてい)」のRWA化(現実資産のトークン化)を開始した。本取り組みは、同社が展開する「Collection Bank」として初の自治体案件であり、地域文化資産の新たな循環・活用モデル構築を目指すものとなる。

同社はZoomART Foundationとの間で業務提携を締結し、RWA化される現物資産の管理を行っている。ZoomARTプロジェクトは、文化資産のRWA化による新たな活用の達成のための新たな市場の創出を目指している。

一方、新庄村は、岡山県北部に位置し、人口約800人と全国でも有数の小規模自治体でありながら、自然環境と歴史文化を大切に守り続けている地域。今回の実証実験では、同村が保有する歴史的建造物「木代邸」を対象に、将来的なRWA(Real World Asset)トークン化を通じた資金循環・保全モデルの構築を検証する。

これにより、文化資産を「保管する対象」から「循環させる資本」へと再定義し、地方自治体の財政・文化保全・観光振興を統合的に支える仕組みを実証する。Collection Bankは、文化的価値の定量化と運用透明性の確保に向け、独自の保管・管理・評価技術を提供する。