2025年10月20日 12:11

伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、機密データを安全に活用できる生成AI基盤サービス「CUVIC GPU Zero」の提供を開始する。

近年、企業での生成AIの活用が広がる中、機密情報や業務データなどの自社データを安全に扱える環境は限られており、自社専用のAI基盤へのニーズが高まっている。しかし、オンプレミスのAI基盤の構築には、大量のGPUサーバや周辺機器の調達、構築、保守運用にかかる費用や人員の確保など、多くの投資が必要となる場合がある。

「CUVIC GPU Zero」は、NVIDIA社のGPUを搭載したAI専用のハードウェア、AIエージェントの開発機能を備えた基盤に、運用のためのネットワーク環境や監視、障害対応、バージョンアップなどを付加したマネージドサービスで、CTCが顧客に代わり機器の調達、構築、保守運用を行う。また、オンプレミス環境を構築することで、漏洩リスクを抑えた状態で自社の機密情報や業務データを安全に利用できる。50名規模の同時利用に対応しており、複数部門での活用も可能。大規模言語モデルや視覚言語モデルを搭載しており、長文の生成や構造化データの理解に加えて、チャートやグラフなどの画像も高精度に読み取ることができる。さらに、ノーコードでAIエージェントを開発できる「Dify」を実装しており、プログラム開発の知識がない事業部門でも迅速に自社の業務に特化したAIエージェントを開発できる。

価格は、初期費用150万円、月額75万円(税抜)から。

伊藤忠テクノソリューションズ