2025年09月09日 16:16

なかよし学園プロジェクトは、9月8日、茨城県立守谷高等学校で行われた探究授業講演会では、生徒が制作した「SDGsカルタ」が世界で平和教育教材として活用された事例を紹介した。

なかよし学園プロジェクトは、国内の小中高校と連携し、生徒たちと共に平和・環境・SDGsをテーマにした「なかよしカルタ」を制作している。これらは遊びながら学べる教育ツールとして海外に届けられ、戦争や貧困の影響を受ける地域で平和教育の教材として広く活用されている。

9月8日に守谷高校で行われた講演会では、なかよし学園プロジェクト代表の中村雄一さんが登壇。守谷高校の生徒たちが制作した「SDGsカルタ」が世界でどのように活用されているかを報告した。ケニアでは環境保護や平和を学ぶ授業の教材として取り入れられ、子どもたちがカードを通して持続可能な未来について考える機会となった。シリアでは、紛争が続く困難な状況の中で交流授業に活用され、生徒同士が平和への願いを共有する場を生み出した。またルワンダでは、ジェノサイド後の復興教育の現場で活用され、過去の悲劇を乗り越え未来を築く学びの一助となっている。

さらに講演会の場では、シリアの子どもたちから託された手紙や折り鶴が守谷高校の生徒代表に直接手渡された。今後も、なかよし学園プロジェクトは「なかよしカルタ」をはじめとした教材を全国の学校と共に制作し、日本の生徒と世界の子どもたちを結ぶ学びの架け橋をさらに広げていく。