
山陰中央テレビジョン放送(TSK)は、ディー・エル・イー(DLE)とタッグを組み共同出資によるミニ番組「小泉八雲のKWAIDAN(怪談)の世界」を制作・放送する。
小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)は明治の文豪で「怪談」などの作品で知られている。今回、島根とゆかりが深い八雲が残した作品の中から、日本に伝わる怪異・奇譚、13話を厳選し約3分のミニ番組として制作する。第1話は「耳なし芳一」。この他、地元松江を舞台にした「飴を買う女」「月照寺の大亀」「松江城の怪異」「小豆とぎ橋」の放送も予定している。
タッグを組むDLEでは、これまで多くのアニメを手がけてきたが、今年新たにAI技術を導入した新スタジオ・OBETA AI STUDIOを開設。多くのアニメ制作現場において手作業で行っているコンテンツ制作にAIを取り入れることにより、大量の高クオリティコンテンツを迅速に制作することが可能となった。DLEの小野社長がかつて島根に在住していた縁もあり、AIスタジオでの地上波第一弾は、TSKと共同制作で「怪談」の映像化に挑戦した。AIならではの表現の「怖さ」と「映像美」を楽しんでもらうため、同じシナリオで、日本のアニメーションの美学を活かした2Dスタイルの「アニメルック版」と、AIならではの実写に近いリアルな表現の「実写ルック版」の2種類をそれぞれ制作・放送する。
放送は、TSKさんいん中央テレビ(放送エリア島根県・鳥取県)アニメルック版:10月2日~毎週木曜日20時54分~21時、実写ルック版:10月3日~毎週金曜日24時45分~24時50分。