2025年08月28日 15:34

写真・イラスト・動画・音楽素材のマーケットプレイス「PIXTA(ピクスタ)」は、「機械学習用画像・動画データ提供サービス」として、日本国内で生産・出荷量の多い野菜40種を集めた「野菜画像データセット」を販売する。
近年、食品分野においてもAIを活用した画像認識や品質管理、需要予測といった技術の開発が進み、農業・流通・小売など幅広い分野で応用が拡大している。こうした技術開発には、対象となる国や地域で一般的に流通している野菜の画像を、バリエーション豊かに学習させることが求められる。
しかし、海外のオープンデータや自主撮影により野菜画像を入手することは可能な一方で、日本国内で撮影されたデータは十分に揃っていない。特にPoCフェーズなど限られた予算の中で手軽に入手できるデータセットが不足しているのが現状。
そこで、PIXTA独自のクリエイターネットワークを活かし、日本で生産量の多い野菜を中心に国内で撮影された画像データを収集し、機械学習用のデータセットとして提供することにした。想定用途としては、農業分野における生育状況のモニタリングや収量予測、スマート家電における食材認識機能の開発、食品管理・在庫管理システムにおける自動識別など。今後も、AI開発の現場で必要とされるデータを迅速かつ的確に提供し、日本国内における技術発展を支援していく。