2025年08月27日 15:53

メンタルヘルスをサポートしている徳志会は、このたび、うつ病と睡眠に関する調査を実施、その結果を紹介した。
睡眠時無呼吸症候群では、「日中の強い眠気」「集中力や判断力の低下」「気力の減退」などの症状が現れる。これらはうつ病の症状と非常に似ているため、症状だけでは区別が難しいのが実情。また、両方の疾患を同時に発症するケースも少なくない。
調査では、まず全国の会社員400人を対象に、うつ状態を発症したことがあるか尋ねた。その結果、うつ状態を発症したことがある人の割合は9%で、約11人に1人はうつ状態になった経験があると分かった。さらに社会人400人を対象に睡眠時無呼吸症候群の発症経験に関して調査したところ、睡眠時無呼吸症候群で病院を受診している人の割合は約4%。その割合を、男性の回答だけで算出すると6%であり、女性の回答だけで算出すると3%と、男性よりも少なかった。
また、うつ病を発症したことがあると回答した人の中で、睡眠時無呼吸症候群と診断されたことがある人の割合を調査したところ、約3割以上が併発の経験があった。
今回の調査からうつ病未経験者と比べても、うつ病経験者は明らかに睡眠時無呼吸症候群の併発リスクが高いことがわかった。症状が似ているため、併発に気付いていない人もいると考えられ、実際の人数はさらに多い可能性がある。うつ病を発症した際はその他の疾患の併発にも注意をしておく必要がある。