2025年08月14日 19:00

メディカルAIソリューションズは春日井市民病院と、退院サマリー作成支援システム「GaiXer Medical Agent(ガイザーメディカルエージェント)」の導入について、業務委託契約を締結した。
「GaiXer Medical Agent」は、電子カルテに表示された「サマリー生成」ボタンをクリックするだけで、患者基本情報・診療記録などから必要なデータを抽出し、わずか数秒で退院サマリーの下書きを作成するシステム。下書きは自由に修正でき、電子カルテに転記が可能な仕組みになっている。これまで1件あたり10~15分かかっていた書類が、わずか数回のクリックで作成できるため、先行導入した藤田医科大学病院では医師の92%が「業務効率化につながった」と評価している。
医師の業務負担の軽減と医療の質向上の両立は、全国の医療現場で喫緊の課題となっている。今回、他ベンダー製の電子カルテを導入している春日井市民病院でも高い互換性が実証され、導入が決定した。本導入は「GaiXer Medical Agent」が持つ高い汎用性を証明するもの。地域医療を支える中核病院での導入は、全国の多くの医療機関への展開に向けた大きな一歩となる。
本システムは、医師の働き方改革につながるのはもちろん、新たに生み出された時間を診療や患者とのコミュニケーション、研究などにあてることができる。また、生成AIが下書きを作成することで、サマリーの質向上と均てん化にも期待が寄せられている。