2025年08月06日 12:36

ABBとCosmic Buildingsが、火災で被害を受けたロサンゼルス地域にAIを活用したロボットと新しい建設技術を導入した。ロボットを利用した移動式マイクロファクトリーで、迅速かつ安全に、廃材を最小限に抑えて住宅を建設する。AIを駆使した自動化により、従来の工法と比較して建設期間を70%、コストを30%削減できるとされている。
本イノベーションの中心は、ABBのIRB6710ロボットとRobotStudio(R)デジタルツインソフトウェアを、CosmicのロボットワークステーションセルおよびAI駆動のビルディングインフォメーションモデル (BIM))と統合した点にある。
これは、設計、許認可、調達、ロボットによる製造、組み立てを扱うエンドツーエンドのプラットフォーム。現場内のマイクロファクトリーに設置されたこれらのシステムは、ミリメートル単位の精度でオーダーメイドの構造壁パネルを製造し、建築現場での組み立てに合わせ、適切なタイミングで供給する。
Cosmicの移動型工場は、パリセーズとイートンで発生し、1万6000棟を超える建物を破壊した大規模な山火事に対処するために開発された。これは高耐久性、高速性、低コストを兼ね備えた住宅ソリューションの転換点となり、2027年までに100戸の住宅建設を目標としている。