ネクスティ エレクトロニクスは、6月30日、新たなサービス「NEXTY LocaTrack（ネクスティ ロカトラック）」をリリースした。半導体大手であるQualcommが提供するトラッキングデバイスと、同社がパートナー企業のNSWと共同開発したダッシュボードを組み合わせることで輸送品質を可視化する。

国際輸送において貨物は、気候変動や長時間の輸送による影響を受けやすく、特に湿度や温度の変化、衝撃などが品質に大きな影響を与える。しかし従来の手法では輸送状況の速やかな確認や記録が難しく、さらに国境を越える際の通信継続にも課題があり、実態把握が困難だった。

「NEXTY LocaTrack」は、センシング機能を持ったトラッキングデバイスが収集した各種データ（位置情報、温度、湿度、衝撃など）を、ダッシュボードを通してユーザーの端末で簡単に確認できるソリューション。小型なため、コンテナの中や段ボールなどに容易に設置が可能。約200カ国・地域の通信キャリアと提携し、eSIMを採用しているため、国境を越えても自動的に接続され、世界各国でシームレスに、一定料金での通信を実現する。

同社とNSW社が開発したダッシュボードは、トラッキングデバイスが収集したデータをクラウドにアップロードし、API連携することで地図上に位置情報や貨物の状況を表示。これにより貨物の位置の把握だけでなく、輸送品質向上のための各種センサーデータを確認することが可能となる。