2025年06月16日 15:05

大日本印刷(DNP)は、セブンネットショッピングと協業して、9月1日に、DNPグループが運営するハイブリッド型総合書店「honto」と「セブンネットショッピング」のサービス連携を開始する。
国内では、書店のない自治体が2024年に28%に達し、2025年3月には大手コンビニの一部(約1万店舗)で雑誌や書籍の販売が終了するなど、生活者と本の接点の減少が出版業界の大きな課題となっている。こうした課題の解決に向けて両社は、「honto」と「セブンネットショッピング」のインターネット通販のサービスおよび企画開発で連携する。DNPは出版流通に関する課題の解決に向けて、本の「つくり方」や「届け方」を変える「未来の出版流通プラットフォーム」の構築に取り組んでいる。今回の連携を通じて、生活者が本を楽しむ上での選択肢を拡大する。
2025年度内に、「honto」で「セブンネットショッピング」の書籍通販サービスがシームレスに利用できるようにする予定だ。「honto」の各商品ページに「セブンネットショッピング」への遷移ボタンを設けて、利用者がそこで本を注文し、全国のセブン-イレブンの店舗で受け取れるようにする。「書店受け取り」に加え、「コンビニ受け取り」も選択可能にすることで、書店のない地域も含め、多くの利用者の利便性を向上する。両社はお互いの強みを掛け合わせ、両サービス限定販売の書籍の展開や、コンビニエンスストアという場を活かした生活者と本の接点の創出などを進める。