2025年05月20日 12:56

スペースリーは、生成AIを活用した不動産賃貸仲介業務の自動化を目指す実証事業(PoC)を開始する。

近年、不動産業界では賃貸仲介現場の慢性的な人手不足や、オンラインでの完結型賃貸ニーズ増加への対応は大きな課題となっている。スペースリーではこれまで、VRを活用して内見をしなくても物件が決められる社会の実現を推進してきた。本実証事業はその発展として、生成AIの力を活用し、VRとAIの融合による対面ゼロの賃貸体験を実現することを目的としている。

本取り組みは、物件提案、内見予約、契約案内までの一連の賃貸仲介業務をAIエージェントが担うことを目指したものであり、今後数カ月以内に3社程度の不動産事業者とのパートナー連携を予定している。現場での運用検証を通じて、サービスの実用性と展開可能性を評価していく。

サービス概要(実証対象)は、希望条件ヒアリング:AIエージェントが自然言語で顧客ニーズを自動取得、物件レコメンド:顧客の嗜好と物件属性に基づく自動提案、内見予約:カレンダー連携+スマートロック等による無人内見の自動調整やパノラマVRによるオンライン内見、契約手続き支援: eKYCや電子契約サービスとの連携による申込~契約フローの省力化。

本実証事業では、これらの機能の技術検証と実用性評価を行い、将来的なサービス化を見据えた改善を進めていく。人間の専門家とAIとの協業が現実的であり、データや実績を積み上げながら徐々に自動化範囲を拡大していくアプローチで推進していく。

スペースリー