2025年05月09日 13:01

ソラリスは、5月よりミミズ型管内走行ロボット「Sooha」100Aモデルの発売を開始する。
近年、道路や上下水道など、生活を支えるインフラならびに民間企業が保有する工場内配管などの老朽化が進み、人命に関わる事故やライフライン寸断のリスク、インフラの維持およびメンテナンスにかかる労働力不足が社会問題となっている。また、日本政府が国土強靭化基本計画のなかで、デジタルなどの新技術の活用による施策の高度化を掲げているとおり、データ・デジタル技術を活用した予防保全型インフラメンテナンスへの転換が求められている。
ソラリスは、中央大学の中村太郎教授が長年にわたって研究してきた生物模倣ロボットを社会実装すべく、コア技術である空気圧で動く人工筋肉(ソフトアクチュエータ)を応用したソフトロボットの開発、提供を行っている。本ロボットは、ミミズの移動様式を空気圧人工筋肉の特性を利用して模倣し、小口径配管内の自立走行を実現している。これまで主に研究開発およびプロトタイプを利用したPoCを半導体業界含む製造業の現場で数多く実施していたが、今回走行性能や実用機能を大幅刷新し、本ロボットの提供を開始した。
本ロボットは民間企業の工場内配管や自治体の上下水道管等を対象とし、配管内の検査や清掃を同時に行うことができるため、現場の作業効率化、省人化に繋がる。また、従来アクセスできなかった箇所のリスクを事前検知し、災害事故防止にも繋げることが可能だ。