2025年03月13日 16:14

JAXA認定の宇宙ベンチャー「天地人」が提供する、持続可能な水道インフラを支える水道DXサービス「天地人コンパス 宇宙水道局」は、水道管の属性を表示する機能を追加した。これにより、水道インフラの状態をより細かく把握し、効率的な維持管理が可能になる。

本システムは複数の人工衛星が観測した衛星データ(=宇宙ビッグデータ)やオープンデータから約100m四方の範囲内で漏水リスクの可能性区域を5段階で確認・管理できる、クラウド型のシステム。本システムで日常的に漏水地点を登録・管理することで、蓄積した漏水データを基にAIが漏水リスクを再評価(精度向上が期待)することも可能。2022年度に行った内閣府との実証実験や他自治体へのヒアリングを通して、本システムに期待できる効果は点検費用が最大65%削減、調査期間が最大85%削減(A市の場合)とされている。

また、各管路のリスクを評価する上で重要な背景情報として、水道管の布設年度や口径の分布を把握できるプロパティレイヤーを導入した。これまでの「天地人コンパス 宇宙水道局」は、水道管のプロパティ(布設年度や口径など)を確認する際、地図上のオブジェクトを一つずつ選択する必要があり、全体の状況を把握しづらいという課題があった。今回のレイヤー追加により、エリア内の布設年度や属性の分布を一目で把握できるようになる。

水道管の属性情報が一目で確認できるようになったことにより、より効率的な水道維持管理を実現する。