2025年02月12日 15:47

クミアイ化学はフェイガーと連携し、農業由来の温室効果ガス排出量削減に向けた水田中干延長によるカーボンクレジットの創出に取り組む。
水田中干延長とは、水田の水を一定期間抜く「中干し」を通常より長く行うこと。その結果、土壌に含まれるメタン生成菌の活性が低下し、メタン排出量を抑えることができる。農業由来の温室効果ガス排出量削減に向けた水田中干延長は、雑草害による収穫量の減少や品質の低下など栽培上のリスクもあるといわれている。
しかし同社では、リスクがある中でも持続可能な農業に取り組む水稲生産者に対し、安定的に収穫できるよう農薬散布等の技術支援を行っていく。水稲生産者にとっては経営の安定化、社会にとっては気候変動対策や地域活性化につながるサービスであることに共感し、水田中干延長の普及を推進する。
フェイガーは、持続可能な農業を目指し、カーボンクレジットの生成と販売を通じて「環境価値市場の創出」と「持続的な農業体系の構築」に取り組んでいる。一方、クミアイ化学は、農薬メーカーとして70年以上、「農薬」「化成品」の創製・製造・販売に取り組んできた。世界市場を見据えた新農薬や農業生産技術の開発を通じて、農業生産をはじめとしたさまざまな社会課題の解決に貢献している。
今後も、同社事業に密接に関わる気候変動対応や循環型社会への貢献といったESG課題に積極的に取り組むことで社会的な責任を果たし、サステナブルな社会の実現に貢献する。