2025年02月12日 09:03

伊万里鍋島焼協同組合は、「鍋島焼(なべしまやき)」誕生350周年の節目に、歴史ある「鍋島焼文化」を守り続けながら革新を続けるさまざまな取り組みを行なっていく。

佐賀県伊万里市大川内山(おおかわちやま)で「鍋島藩窯」によって誕生した、日本の伝統工芸品陶磁器「鍋島焼」が誕生して、今年で350周年を迎える。江戸時代に佐賀藩により全国から選りすぐりの31名の陶工が大川内山に集められ、藩直営の「鍋島藩窯」が開窯(かいよう)し、「鍋島焼」は誕生した。廃藩置県により約200年続いた「鍋島藩窯」が廃窯となった後も、大川内山が民窯として再興を果たし、その後約150年もの間つくり続けている。精巧な技術と鮮やかなデザインから「日本最高峰の磁器」とも称され、その伝統と技術は現在でも大川内山にある29の窯元で継承されている。

開窯350周年を機につくられた鍋島焼のロゴタイプは、長尾美術の長尾周平さんにより、伝統的な鍋島様式や歴史的背景のリサーチと、産地である大川内山でのフィールドワークを重ねてデザインされた。また、このロゴタイプは、産地専用の書体としても設計されており、今後「鍋島焼」の文字のみならず、窯元名や行事名を、様々な媒体で統一した世界観のもと、表示する際にも活用していく。

約1年半をかけて「鍋島焼」及び「大川内山」の動画と写真を撮影し、デジタルメディアの形式で、鍋島焼の制作風景や大川内山の自然、地域の人々の営みなど、開窯350周年の記録をアーカイブしていく。

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