2025年01月16日 15:44

三菱電機は、生産現場における外国籍従業員との円滑なコミュニケーションを実現するアプリケーション「翻訳サイネージ」を製品化。4月1日にサブスクリプション型サービス(月額)として発売する。

少子高齢化や労働人口不足の深刻化に伴い、さまざまな分野で外国籍労働者の雇用が拡大している。一方、日本人従業員との間に言語の壁があり、特に生産現場では専門用語が伝わらず、安全・品質に関する遵守事項や作業指示が伝わらないケースが発生。これにより、生産ロスの増加や品質低下、教育時間の増大、労働災害の増加などが課題となっていた。

「翻訳サイネージ」は、日本語で作成した原稿を事前に多言語に翻訳し、工場の朝礼などで説明者が話すスピードに合わせて多言語でサイネージに同時表示。それにより、伝えたい内容をさまざまな言語で伝達できるアプリケーションとなっている。これにより、外国籍従業員はその日の作業内容や注意事項を母国語で理解することが可能となり、作業品質や安全性の確保、モチベーションの向上などに寄与する。

「翻訳サイネージ」はこれまで同社工場での長期にわたる実証実験や、一部企業へのβ版提供を通じてUIの改善を図ってきた。今後、コミュニケーションを活性化する本アプリケーションの提供により、生産現場における生産性や従業員エンゲージメントの向上に貢献する。