2024年11月29日 12:55
山岸竹材店は、11月19日、虎斑竹専門店 竹虎の「山芋かご」をリニューアルした。
虎斑竹専門店 竹虎は、創業明治27年の竹材専業メーカー。今回、伝統の技術が光る「山芋かご」が新しいタイプへリニューアルした。今まで、本体編みは竹表皮をメインに使用していたが、今回からは竹の身部分も使用した作りとなり、コントラストが美しく仕上がっている。
「山芋かご」は、その名の通り山芋を運ぶために特別に編まれた、縦長の背負い籠。近年、少なくなりつつある竹製の背負い籠の中でも、特に珍しい形状と工夫が施された逸品となっている。竹表皮と竹の身部分を巧みに組み合わせた編み込みは、見た目の美しさだけでなく、実用性も追求している。縁部分には、細く割った竹ヒゴを厚みのある竹ヒゴで挟み込み、針金でしっかり固定。これにより、側面の編み目が口元から飛び出すことを防ぎつつ、籠全体の美しい仕上がりを実現している。底から側面にかけてしっかりと配置された「力竹」は、この背負い籠の頑丈さを支えている。山芋はもちろん、他の野菜や重い荷物も安心して入れられる設計だ。底部分の編み込みにも同様に力竹を使用し、抜群の耐久性を誇る。背負い紐は、丈夫なロープを4本並べ、ソフトな布で丁寧に編み上げ、肩に負担がかかりにくい幅広設計となっている。重たい荷物でも肩に食い込みにくく、快適に背負える工夫が施されている。竹の伝統技術と職人の手仕事が凝縮された「山芋かご」は、単なる道具ではなく、日々の生活を豊かにする存在。農作業や収穫だけでなく、日常の収納にも幅広く活用できる。
価格は1万5400円(税込)。