2024年11月28日 16:03

NECグループの独立シンクタンク国際社会経済研究所(IISE)は、生活者実態調査の1つとして実施した「ファンクラブ加入状況と公演チケット購入と推し活」調査の結果を公開した。

まず「ライブ/イベントのチケット購入者におけるファンクラブの加入状況」を調べたところ、全体平均43%。加入動機は「先行チケット購入権(67%)」が突出して高く、次いで「アーティストを応援できる(33%)」「限定イベントへの参加(29%)」と続く。特に、29歳以下の女性のうち50%が「ファンクラブを通じて」チケットを購入していた。チケット購入方法は、「チケット会社の販売サイト」が全体ではもっともよく利用され、チケット購入回数・購入金額が多い(高い)人ほど、ファンクラブの利用率が高い。

チケット購入時の不満としては、「チケット購入の困難さと不公平感」「価格」「日程の不安感」「購入プロセス」などの不満が顕在化。さらに8割が「不正転売禁止法」に賛成するものの、チケット購入に対する不安が残ると回答した。また、行けなくなったチケットの有効活用や流通経路の明確さから、「公式リセール」にも8割が賛成している。

推し活の最大の目的については「日常生活に喜びや充実感を感じること」であり、ライブやイベントに積極的に参加したいという意識が特長。推し活は26%が行っており、ファン同士のつながりなど、ライブやイベント体験以外のファンコミュニティに対する意識も高まってきているようだ。調査結果資料のDLはこちら(PDF)