日御碕・鷺浦灯台利活用プロジェクトコンソーシアムは、7月に大雨災害に見舞われた日御碕の復興を目指し、11月23日、出雲市大社町日御碕で「灯台FES日御碕2024」を開催した。地元アーティストのステージやグルメ、災害復興募金や様々な賞品が当たる抽選会などを実施し、県内外から2200人余りが訪れた。

出雲市大社町の日御碕地区は、出雲日御碕灯台や日御碕神社を有する観光スポットだが、7月に発生した大雨で市街地と同地区を繋ぐ県道が崩落。仮設道路による通行が可能になった後も、観光に影響が出ている。「日御碕の復興を目指し、地域を元気にしていきたい」。そんな願いを込め、フェスのテーマを「上を向いて行こう！」とした。

当日、灯台前広場の特設ステージには、山陰を中心に活動するミュージシャンやアーティストなどが次々に登場して歌やダンスを披露。島根県の観光キャラクター「しまねっこ」のダンスに合わせて子どもたちも踊り、アイドルグループ「フラッドリリックス」の出演には、ファンも駆けつけてステージを盛り上げた。

グルメコーナーには、出雲市周辺の飲食店や地域団体の屋台が出店。また7月の大雨災害以降は大型バスが通行できず、団体客のキャンセルなど観光業に影響が出ていた商店街は、行列が出来る店もあるほどの賑わいをみせた。夕方になると商店街の通りに行灯が置かれ、普段は暗い夜の通りを幻想的にライトアップ。夜6時過ぎには灯台もライトアップされて、辺りは幻想的な雰囲気に包まれた。