2024年11月08日 19:24
加藤製作所は、11月8日より、かねてより開発していたハイブリッドラフターSR-250HV(ハイブリッド式ラフテレーンクレーン)の受注を開始する。
建設機械分野では、CO2排出量削減を目指し、従来のディーゼルエンジン式から電動式への移行が進んでいる。一方、現実的な問題として、建設機械は大型になるほど高出力で大容量のバッテリーが必要となることから、生産コストが大幅に上昇する。中~大型機種において同様程度の性能のものを電動型として生産した場合、販売価格が既存同型機の4倍程度まで上昇するという試算となったことから、普及に向けては価格の抑制が重要な課題。
また、日本国内ではガソリンスタンドと比べ充電ステーションの普及がまだ十分ではない。さらに、建設現場では専用充電設備の確保が難しいのが現状。こうした状況を踏まえ、同社では「適正な価格で、充電切れの心配がなく、CO2排出量削減が可能なクレーン車」を目標に研究を進めた。
その結果、従来のディーゼルエンジンに加え電動モータを装備したハイブリッド式ラフテレーンクレーン(ハイブリッドラフター)が、現在の日本市場においては最適な製品であると判断した。本製品は外部電源油圧ユニット「EK-UNIT」を標準付属品としている。これにより、電源確保が可能な建設現場では、電力のみでクレーン作業を行うことが可能。また電源確保が難しい場合でも、従来通りエンジンを稼働させることにより、クレーン作業を行うことが可能となる。