2024年11月06日 20:25

レシップとホクリクコムは、運行データを活用した路線バス向け「ダイヤ編成システム」の共同開発・販売を開始した。

「ダイヤ編成システム」とは、路線・系統・車両・乗務員の1日の業務計画などをもとに、路線バスダイヤを効率的に編成することができるシステム。システムと運行管理システムを連携することで、より迅速で効率性の高いバスダイヤを編成するとともに、データの一体化によるバス運行業務全体の効率化を実現する。

このたび両社は汎用性とコストを重視した「ダイヤ編成システム」を開発し、販売を開始した。本システムは、電子スターフやバスロケーションシステムなどレシップ製車載器に、作成したデータを容易に反映することができるため、ダイヤ改正の度に発生する更新負担を軽減することができる。

今後は、路線バス用運賃収受システムにおいて国内トップシェアを誇るレシップの販路を活かすことで、レシップ製機器を導入するユーザーを中心に拡販。全国のバス事業者への普及拡大に取り組み、2030年度までに、30社局の導入を目指す。

将来的には、今後の導入車両数増加が見込まれるEVバスの充電時間をふまえたダイヤ編成にも対応。そのほか、レシップ製の機器・システムから取得した実際の運行データとダイヤデータを比較・分析することで、路線需要を予測した効率的なダイヤ編成の提案を行うなど、公共交通の活性化への貢献を目指す。