2024年10月31日 12:33
ニデックは10月31日、環境にやさしく、人手不足の解消にも貢献する新たなめがねレンズの自動染色装置「AutoTint」を発売する。
眼鏡を購入する人は、ファッション性を持たせるグラデーションのカラーや、まぶしさを和らげるために濃色で着色した眼鏡レンズを希望する場合がある。レンズへ色を付ける作業は、通常「染色」という方法で行われている。同社は、独自の「気相転写染色技術」を有している。この染色技術を用いた染色には、従来のWET染色と比べて、廃液が少ない、色のバラつきが少なく品質が安定する、様々な素材・色・濃度・パターンのレンズに対応できるという特徴がある。
この度発売するAutoTintでは、既存の気相転写染色技術と新たなレーザー加熱技術を組み合わせることで、レンズを投入してから出来上がるまでの時間が、同社の既存製品と比べて大幅に短くなった。また工程は全て自動で行われるため、作業の省人化・人手不足の解消にも貢献する。
ニデックは、最先端の光学技術と電子技術を基に、医療分野、眼鏡店向け機器分野、コーティング分野という多彩な分野で世界市場に事業を展開している企業。開発から製造、販売、アフターサービスまで一貫しておこなっており、製品を約100カ国に輸出している。眼科医療機器・眼鏡機器のリーディングカンパニーとして、今後も世界中の人々が健康な生活を送ることができるようサポートしていく。