2024年10月30日 15:57
パレードブックスは、10月29日に「無理数は、どこが無理なのか ~みちはた公司の主張と雑談~」を全国書店にて発売する。
「無理数は、どこが無理なのか?」。この問いに対して、日本語で数学を学んできた人のうち、どれだけの人が正確に答えられるだろうか。本書は、筆者が日本の数学教育に潜む「誤訳」に焦点を当て、その影響がいかに深刻であるかを明らかにする。明治時代に始まった西洋数学の邦訳事業が、日本語で数学を学んできた人にどのような影響を与えてきたのか、そして誤訳がどれほど大きな誤解を生んできたのか。用語の背景を探り、正しい理解へと導いていく。
本書は、数学に苦手意識を持つ学生から、我が子の質問に頭を悩ませる大人、現役の先生まで、幅広い読者に向けて書かれている。著者の軽快な語り口と鋭い洞察により、堅苦しい数学の話題が一気に身近なものに感じられるはず。「そういえば無理数って何だっけ」という素朴な疑問から、なぜ「平方根、関数、絶対値、背理法」が苦手だったのか、その原因の一つを炙り出す。
本書は、単なる数学の解説書ではない。難しい理論は一切なし、学生時代の記憶を掘り起こしながら、数学の魅力を再発見できる。数学が持つ本来の力を再発見することで、「学ぶことの意義」を見つめ直すきっかけにもなるかもしれない。価格1430円(税込)。詳しくはこちら。