2024年10月25日 12:54

「正倉院」とその「宝物」の奇跡を、これまでとは全く異なる新しいアプローチで「感じる」「楽しむ」展覧会が、宮内庁正倉院事務所全面監修のもと、大阪・関西万博を機にスタートする。正倉院の宝物は約1300年の間、地上で、人々の手によって守り伝えられてきた、世界的にみても稀有な存在。本展では、光明皇后の想いから紡がれてきた様々な「想い」に触れていく。

正倉院事務所では、宝物の正確な情報を後世に残すため、最新のテクノロジーを用いて360度から宝物のスキャンを行い、高精細な3Dデジタルデータを取得する取り組みが行われている。そこで、3Dデジタルデータに演出を施した展示により、宝物の細部や質感をよりリアルに紹介する。

また細心の注意を払って管理をしていても、文化財は時間の経過と共に劣化する。そこで、宮内庁正倉院事務所では、宝物の素材・構造・技法を忠実に再現して本来の姿を甦らせることを目的に、再現模造の製作を行っている。本展では最新のデジタル制御による映像・音楽・照明との組み合わせで再現模造を展示することにより、新たな鑑賞体験を提供する。

また、今、活躍する様々な分野のアーティストが正倉院の美や歴史をテーマに手掛ける新作も紹介。大阪会場(大阪歴史博物館)は2025年6月開幕予定、東京会場(上野の森美術館)は2025年9月開幕予定。詳しくはこちら