2024年10月23日 13:01

大日本印刷(DNP)は、東京都品川区が運用中の不登校の児童・生徒を支援する3Dメタバースで、オンライン学習と国際交流イベントの提供を、10月24日に本格的に開始する。

品川区は、東京都の不登校支援事業である3Dメタバースを使った「バーチャル・ラーニング・プラットフォーム(VLP)」に参画している。品川区の公立学校には、799人の不登校の児童・生徒がおり、こうした児童・生徒の学習・体験を支援するため、同区は2024年5月にVLPの運用を開始。今回追加したオンライン授業と国際交流イベントの参加者も本格的に募っていく。

オンライン授業は5教科・週20コマ。その教材として城南進学研究社の「デキタス」を提供。児童・生徒は、自身の学習の進度に合わせて授業を選択でき、違う学年の授業にも参加できる。さらに、児童・生徒がアジアを中心とした世界各国・地域の学校とつながり、異文化に触れる体験をWith The Worldとともに提供。外出が難しい児童・生徒が安心して参加できる環境を提供し、世界中の人々とコミュニケーションする機会をつくる。

今後、メタバース内の児童・生徒の行動ログやWebオンライン教材の学習ログの分析によって、一人ひとりの活動を可視化して、より効果的な支援につなげていく。また、これらの分析を通じて、学習・体験の空間設計や仕掛けづくりなどを進め、より効果的なコンテンツを開発していく。