2024年10月22日 16:08
阪急電鉄の宝塚駅ごあんないカウンターにおいて、ティファナ・ドットコムが提供する「AIさくらさん」を導入、生成AI案内端末としての実証実験を11月5日から開始する。
阪急電鉄では、社会環境の変化や利用者ニーズの多様化に対応するため、新しい技術の導入を進めている。今回の実証実験は、駅サービスを進化させるための取り組みとして、生成AIを活用し利用者によりスムーズで便利な案内を提供することを目的としたもの。AIさくらさんの導入によって、駅業務の効率化や利用者対応の向上を図り、より快適な駅のサービス環境を実現する。
AIさくらさんは、宝塚駅において乗換案内、列車の運行情報、乗車券などに関する問い合わせに対してリアルタイムで対応する。生成AIの自然な会話能力を活用し、テキストや音声での質問に対して正確かつ迅速に応答できる点が特長。さらに、AIさくらさんは乗換案内システムと連携し、複雑な問い合わせにも対応することが可能で、利用者に対してより充実した案内サービスを提供する。
今回の取り組みでは、宝塚駅にデジタルサイネージ筐体と券面確認カメラが設置され、AIさくらさんが案内業務を担当する。利用者は、切符の券面を確認する際にカメラに切符をかざすことで、券面確認カメラがその内容を読み取り、遠隔地にいる駅係員がその情報を確認。AIによる一次対応と人によるサポートをスムーズに連携させることで、利用者の待ち時間が短縮されるだけでなく、駅係員も他の業務に専念できる環境が整う。