2024年10月21日 12:56
新明和工業は、8月に発売した航空旅客搭乗橋「バリアフリータイプ」に、「ガーターレス」機能(オプション)を世界で初めて開発し、10月1日から販売を開始した。
今般開発した「ガーターレス」機能は、トンネルの雨水排水用のガーター(溝)と、伸縮機構部であるトンネルレール面を、トンネルの伸縮に合わせて可動するカバーで覆うことに成功したもの。これにより、洗練された空間を実現すると共に、トンネルレール面に塗布されたグリース(潤滑剤)の通路への付着を防止することで、衛生的で快適な環境を保ち、歩行者の踏み外しや、車いす・キャリーケース等の脱輪を回避できるなど、安全対策をさらに強化できる点が特長だ。
「ガーターレス」機能を開発するにあたり、同社播磨工場(兵庫県小野市)に試験機を、宝塚工場(兵庫県宝塚市)に雨水排水の試験装置をそれぞれ設置し、信頼性や安全性とともにさまざまな条件下の雨水の流れを検証する実証実験を繰り返し行い、今般の製品化に至った。同社の搭乗橋は、2018年にトンネル伸縮部の渡り板の勾配が「ゼロ」仕様の「フルフラットタイプ」を、そして、8月には「バリアフリータイプ」を市場に投入し、空港のコンセプトに合わせて、「スタンダードタイプ」「バリアフリータイプ」「フルフラットタイプ」の3種類から選択できる。今般、「バリアフリータイプ」に「ガーターレス」機能のオプションを設けたことで、選択肢がさらに広がった。
販売開始日は10月1日。