2024年10月02日 19:00

栗本鐵工所の「エアーチューブ工法」において、太陽工業の物流コンテナバッグの製造技術と防災関連製品であるマク・クイックシェルターのエアーチューブ構造技術を応用した製品が採用された。

高速道路をはじめとする全国の道路橋は、高度経済成長期の1960年代~70年代に建てられており老朽化が進んでいる。こうした道路橋の多くは円筒型枠を用いた中空床版橋となっており、更新期を迎えた中空床版橋は上床版の劣化が著しい。しかし、これまで破損した円筒型枠を簡易的に補修できる工法が確立されていなかった。

そこで栗本鐵工所では、エアーチューブを内包したコンテナバッグ外皮の本製品を使用することで、特殊な機材を持ち込むことなく誰でも簡単に床版内に円筒型の中空部を再形成。補修用コンクリートが打設できる「エアーチューブ工法」を確立した。

太陽工業では、街中から河川沿い、いざという時のために幅広い水害対策器材をはじめとする防災機器を取り扱っている。緊急・災害時に素早く簡単に設営できるハイブリッドエアーテントのマク・クイックシェルターは、軽量でシンプルな構造のため、女性を含め誰にでも設営が可能。AC100Vの電動ポンプを使用することで、約1分程度で立ち上げることができる。

こうした短時間で簡単に成形できる技術がエアーチューブ工法でも生かされた。今回の技術採用では、既存の製品の改良で「エアーチューブ」を製造できるため、安定的に素早く製品提供できる。