2024年10月01日 15:46

新上五島町観光物産協会は、遠隔操作ロボットを活用した観光案内サービスの実証実験を10月1日より開始する。

長崎県五島列島の北部に位置し、7つの有人島と60の無人島から構成される新上五島町は、自然の美しさ、深い歴史的背景、独特の文化的伝統、そして豊かな食文化が融合し、旅先として人気が高まっている。その一方で慢性的な人材不足という課題に直面しており、観光案内の質を保ちながら業務の効率化を図ることが急務となっている。この課題に対応するため、港ターミナルの観光案内所に遠隔操作型「おもてなしロボット」を導入し、観光案内サービスの効率化と魅力化の両立を目指した新たな取り組みをスタートする。

実証実験では、島の主要港ターミナルに設置されたロボットを、別の場所から遠隔操作して観光案内を行う。案内用モニターと組み合わせることで、利用者一人ひとりに最適な情報をわかりやすく提供でき、観光客の利便性と満足度向上を図る。特筆すべき点は、AIを用いた自動応答システムではなく、人間が操作する遠隔操作ロボットを採用したこと。これにより、観光客は機械的な応答ではなく、人間ならではの柔軟性と温かみのある案内を受けることができ、従来の対面式案内所と遜色ない質の高いサービスが可能となる。また、地域が直面する課題である人材不足の解消という面でも効果が期待できる。なお、現在、同ロボットの愛称を募集している(募集期間:10月1日〜31日)。

設置場所は、有川港ターミナル 観光案内所(長崎県南松浦郡新上五島町有川郷578-36)。応対時間は8時30分~17時。

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