2024年09月30日 19:00
Ashiraseは、視覚障がい者の歩行を振動を通じてサポートする世界初のナビゲーションデバイス「あしらせ」の新モデルの発売を開始した。
視覚障がい者の歩行の課題の解決に向けてAshiraseは、本田技研工業の新規事業創出プログラムIGNITION第1号スタートアップとして2021年4月に設立。自動運転などの技術要素を応用し、視覚障がい者の歩行にとって重要な聴覚や残存視力や視野、また白杖操作を邪魔しない足元への振動インターフェースとナビゲーションアルゴリズムを構築。2023年3月に実施した購入型クラウドファンディングでは目標金額の700%を達成し、120台の先行発売を実施した。
Ashiraseでは先行販売モデルを発売以降、さらに視覚障がい者の人々にとって必要な製品となるために改善を続けてきた。新モデルでは、主に以下のアップデートを行った。①スマートフォン標準のセンサーデータに加え、あしらせデバイス搭載のセンサーデータ(磁気、IMU、GNSS)を組み合わせることで高精度なユーザー位置・方位推定を実現。②自動運転の自車位置推定技術を応用したあしらせ独自の「ユーザー歩行位置推定技術」により、位置情報のずれを改善。③靴の中に入れる振動部分の素材にやわらかく薄い形状を採用し装着時の違和感を低減。④先行販売モデルから15%の小型化と幅広い靴になじみやすいユニセックスなデザインへ。
本体価格は5万4000円(非課税)。あしらせアプリ基本利用料金は、月額550円、年額6000円(すべて税込)。