2024年09月26日 12:56
電気通信大学/明治学院大学の阿部香澄さんとChiCaRoが共同で企画・研究開発を行う、遠隔共同子育てロボット「ChiCaRo」は、日本感性工学会が主催する「かわいい感性デザイン賞」にて、最優秀賞を受賞した。
「ChiCaRo」は、「子育てのミカタを増やす」をコンセプトに作られた、乳幼児とのコミュニケーションに特化したアバターロボット。この子育ての「ミカタ」には2つの思いが込められている。1つは、「ChiCaRo」を通して子育てに関わる人、仲間を増やすという意味でのミカタ(味方)。核家族化が進む現代では、子育ては親がするもの、というイメージが浸透しているが、本来子育てはみんなでしていたもの。みんなで子育てをすると、子育ての当事者に余裕が生まれる。余裕が生まれると「子どもってかわいいな」「子育てって楽しいな」と前向きな視点になれる。そうした意味でもう1つのミカタ(見方)を増やしていくことが、「ChiCaRo」を通じて成し遂げていきたいことだ。
「かわいい感性デザイン賞」は、過去には著名なロボットやおもちゃなどが受賞したかわいいデザインの登竜門ともいえる賞。本受賞では、「育児用に開発したかわいいアバターロボット」であり、「丸みを帯びたカタチは可愛さだけでなく安全性も保証されている」という、見た目や乳幼児との相性に加え、「背景にある意図も高く評価できる」と製品だけでなくそのコンセプトも踏まえ、表彰された。