2024年09月17日 12:50

クリーンオーシャンアンサンブルは、アフリカ大陸南部に位置するモザンビーク共和国において、9月3日、海洋ごみ回収装置の実証実験を行った。
クリーンオーシャンアンサンブルは、海洋ごみ問題解決に向けて活動するNPO法人。9月3日に現地ボートクラブ協力のもと、マプト市内の海岸から約600m離れた地点に回収装置を5時間ほど設置し、ごく少数ではあるが硬質プラスチックなどを含む海洋ごみを回収することができた。今回の実証実験を通じて、回収装置の改良点に加え、回収装置を海上に設置した際の自立機能や回収能力、当該地域の漂流する海洋ごみの存在などを確認することができ、非常に貴重な知見を得ることができた。
今回の実証実験では、硬質プラスチック(49g)、発泡スチロール(1g)、自然物(5g)の合計55gの海洋ごみを回収した。回収重量は小さいものの、海洋ごみ回収において、弊団体の回収装置にポテンシャルがあるということを確認した。なお、回収装置の撤去時には魚などの海洋生物は確認されず、海洋環境への負荷はなかったと考えている。今回得られた知見を活用し、当該地域での再検証や河川ごみ回収への適用などを見据えながら、回収装置の改良を進めていく。将来的にはモザンビークをはじめとする海外での回収装置の量産化を目指し、引き続き実証実験を繰り返していきたいと考えている。