2024年09月05日 15:34
日本ドローンビジネスサポート協会は、8月29日、石川県鳳珠郡穴水町消防署と輪島綜合自動車学校の合同訓練においてドローン支援を実施した。訓練は能登半島地震において崩落した山間部を使用して実施、当日は朝から雨となったことで、より困難で実践的な訓練となった。
当日はスピーカーを搭載したドローンを使用し、上空から訓練開始のアナウンスを実施した。放送する音声はドローンの送信機で録音し、飛行するドローンにデータを転送して再生。100m程の高度で飛行するドローンから放送される音声を雨の中であっても地上でハッキリ聞き取ることができた。また撮影用カメラを搭載したドローンを使用し、現場状況を撮影し映像を転送。広角および望遠カメラを使用することで、効率的に現場全体の状況を確認した。
さらに、望遠+赤外線カメラを搭載したドローンを使用し、要救助者を捜索し映像および位置情報を転送、土砂崩れ現場に取り残された要救助者を捜索した。その他、緊急アラート警報による一時退避や、ドローンによる救助物資の輸送、ドローンによる崩落体積の算出なども実施した。
今回の訓練では、実際の災害現場でドローンが「どのようなことに」「どの程度」活用できるのか?といったフライトが中心となった。実際に要救助者を捜索するためには、ドローンの飛行技術だけではなく複合的な技術と経験が必要。今後も各団体と連携してドローンの有効な活用と連携の訓練を行い、万一の際に迅速で確実な運用ができるよう技術・連携向上を行う必要がある。