2024年09月04日 15:57
タカゾノと日立チャネルソリューションズは、「錠剤監査支援装置付き全自動錠剤包装機 Eser(イーサー)」を共同開発し、タカゾノより9月4日に販売開始する。
調剤薬局や病院薬剤部の調剤現場では、処方箋に基づいた調剤業務に加え、正しく調剤が行われているかを確認する監査業務が実施されている。一包化した薬剤の目視確認は、薬剤師にとって大きな負担になっており、調剤現場ではミスを予防し正確でかつ効率的な確認支援ツールが求められている。
今回開発した「錠剤監査支援装置付き全自動錠剤包装機 Eser」は、これらの課題や多様なニーズに対応した監査支援装置付きの全自動錠剤包装機。これまでタカゾノが培った錠剤一包化のノウハウと日立チャネルソリューションズの高度な識別・搬送技術を融合した、共同開発の新機能の画像認識システム「Pre-VIEW」を搭載することで、一包化から監査支援までこの1台で完結することができる。独自に開発した撮像モジュールは、錠剤が重なりにくい処理等により、個々の錠剤を判別しやすく工夫を施した設計とともに高速搬送を実現し、撮影から分包までの工程をスムーズに行うことができる。本体内蔵の高精度カメラで錠剤を一包単位で撮影し、AIを使った画像解析技術により高い精度で識別を行う。錠剤の数のカウントのみならず、「大きさ」「色」、さらに「刻印」を画像マスターと照合し、薬品種も識別。半透明で検出しにくい薬剤も、画像解析により検出精度を向上させている。